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銀札(ぎんさつ)

江戸時代,銀で額面を表示した紙幣。藩札・私札のうち大部分を占めたが,1868年(明治元)の銀目廃止にともなって,多くの藩で金札や銭札に改めた。匁・分を貨幣単位とする銀札は金札に比べて小額で,額面単位の刻みも多くできたため種類も豊富で,発行者にとっても重宝であった。原則として銀貨との交換が発行者によって保証されたが,乱発によって減価したり,交換が困難になる事態もみられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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