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金銀銭相場(きんぎんぜにそうば)

金銀銭三貨相互の交換比率。三貨については織田政権以来公定相場が存在し,江戸幕府の公定相場としては1700年(元禄13)の金1両=銀60匁=銭4貫文が有名だが,実際には増改鋳などによる三貨の質と量の変化により日々変動した。金銀相場は小判1両の銀値段で表示されたが,江戸と上方ではおもな使用貨幣が異なるため,江戸では銀相場,上方では金相場といった。江戸では駿河町の相場立合会所,大坂では金相場会所で毎日立合いがあった。両所の金銀相場の動きは為替相場に多大な影響があった。銭相場は金銀との交換比率で表示され,日々変動した。江戸では銭屋取引組で立合いが行われたこともある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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