金(きん)

中国東北地方からおこった女真族のたてた王朝(1115~1234)。ハルビン南東の按出虎水(あんしゅつこすい)(現,阿什河(アースーフー))の流域を根拠地とした完顔(ワンヤン)部首長の阿骨打(アクダ)(太祖)が,1115年遼から独立して帝位につき,国号を大金と定めた。第2代太宗は遼を滅ぼし,宋の都開封を攻略して,満州・内モンゴル(内蒙古)・華北にまたがる地域を支配した。第4代海陵王は53年北京に遷都し南宋を攻撃しようとしたが,内紛がおこり失敗。1234年モンゴル軍などにより滅亡した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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