清原宣賢(きよはらののぶかた)
生没 1475~1550.7.12 戦国期の儒学者。吉田兼倶(かねとも)の三男。清原宗賢の養子。環翠軒と号す。法名は宗尤。朱子の新注をとりいれる新古折衷的な家学をさらに進め,五山僧の講義も参考にして徹底した。京都で公卿や将軍家・五山僧らに講義し,能登国畠山氏・若狭国武田氏・越前国朝倉氏などの求めで講義に赴き,地方の文化発展にも大きく寄与。そのために作成した「孝経抄」「左伝抄」「周易抄」などの抄物が多数現存し,また三条西実隆に学んで「伊勢物語惟清抄」を著し,「塵芥」「詞源要略」などの辞書を編纂,さらに実父の神道説を祖述した「日本書紀神代巻抄」や,「御成敗式目」に対する興味から「貞永式目抄」を著すなど多方面に活躍した。越前国一乗谷で死去。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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