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玉葉(ぎょくよう)

「玉海」「後法性寺関白記」とも。九条兼実(かねざね)の日記。1164~1203年(長寛2~建仁3)の間,まったく記事を欠く年は2年間のみ。平氏の最盛期から源平内乱期をへて鎌倉幕府成立期に至る記述は,きわめて詳しく描写力に富み,批判や感想を加えるとともに,自身の発したものも含め文書・書状などを多く載せる。政治・社会・朝儀・宗教など多方面からの当時の第一級史料。九条家旧蔵の古写本50冊は宮内庁書陵部蔵。刊本「玉葉」。なお刊本未収録の建仁元年正月・2月と同3年正月の分は「玉葉索引」に収載。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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