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極東委員会(きょくとういいんかい)

1946年(昭和21)2月,連合国による対日占領に関する政策決定機関としてワシントンに設置された。前年10月に設置されていた極東諮問委員会を改組・強化したもの。極東諮問委員会の権限は連合国軍最高司令官に対する勧告にとどまったが,極東委員会の決定は連合国軍最高司令官を拘束するものとされた。これは45年12月のモスクワ外相会談で決定された。構成は,当初11カ国(英・米・中・ソのほか,フランス,オランダ,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,インド,フィリピン),のちにビルマ(現,ミャンマー),パキスタンが加わった。しかし極東委員会を構成する大国間の合意は困難を極め,占領政策実施に大幅な変化が生じるにはいたらなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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