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共和演説事件(きょうわえんぜつじけん)

第1次大隈内閣下の1898年(明治31)8月22日,帝国教育会の茶話会席上で尾崎行雄文相の行った拝金主義排撃演説が政治問題化した事件。日本が共和政体になるとしたら三井や三菱は大統領候補となるであろう,という部分が不敬にあたるとして「東京日日新聞」が攻撃,貴族院や旧自由党系の憲政党員らがこれに呼応して同年10月尾崎は辞任に追いこまれた。後任をめぐり大隈重信首相ら旧進歩党系と板垣退助内相ら旧自由党系とが対立,結局旧進歩党系の犬養毅(いぬかいつよし)が就任したが,両派の亀裂は一層深まり,内閣崩壊の原因となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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