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享保の飢饉(きょうほうのききん)

1732年(享保17)に伊勢・近江両国以西の西国一帯をおそった大飢饉。同年7~8月頃からイナゴ・ウンカ・ズイムシなどの虫害で作物が大打撃をうけた。作物の出来が例年の半分以下の藩は46,関係諸藩の収穫高62万8000石余に対し,損毛高は173万石余に及んだ。翌年1月には,飢人が藩領分だけで96万9946人,餓死人7448人,死んだ牛馬2353匹に及んだ。幕府や諸藩は備蓄米の放出,東国などからの廻米,酒造制限などの措置で切り抜けようとしたが,米価の高騰は著しく,同年1月26日には,江戸で最初の大規模な打ちこわしがおきた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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