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享徳の乱(きょうとくのらん)

15世紀後半の東国の戦乱。足利成氏(しげうじ)が1478年(文明10)頃まで享徳年号を使用したことによる名称。当初は関東管領上杉憲忠および長尾・太田氏と,鎌倉公方成氏および結城・小山氏ら豪族の間の対立抗争だったが,1454年(享徳3)末に成氏が憲忠を殺害したため,55年(康正元)幕府の追討をうけ,幕府・上杉方と成氏方の対立に拡大。今川範忠が幕命により鎌倉に進攻すると成氏は下総国古河(こが)に拠った。幕府は57年(長禄元)成氏に対抗するため,堀越(ほりごえ)公方として足利政知を伊豆へ派遣。上杉方は武蔵国五十子(いかこ)の陣に拠り,利根川を挟み成氏方とにらみあったが,76年(文明8)長尾景春の反乱で上杉方は崩壊。翌年末上杉顕定と成氏は和睦。幕府と成氏も82年に和睦。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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