共存同衆(きょうぞんどうしゅう)
明治初期の学術結社。イギリス留学から帰った小野梓(あずさ)が1874年(明治7)9月に東京で結成。日本の独立と国民統一のための知識人相互の学術研鑽・人民の啓蒙を目的とした。衆員はイギリス留学を終えた若い知識人たちで,官吏が多かった。定期的に討論会・演説会を催し,75年からは「共存雑誌」を刊行して衆員の論説を掲載し,東京の民権運動の一翼を担った。80年代に入り主要な衆員の個別活動が強まり衰退,親睦団体化した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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