景戒(きょうかい)
「けいかい」とも。生没年不詳。奈良時代の薬師寺僧。日本最初の仏教説話集「日本霊異記(りょういき)」の著者として有名。その記述から,紀伊国名草郡の大伴氏出身が有力,また私度僧(しどそう)の説話が多いことから,景戒を私度僧とする説もあるが,ともに確証はない。ただ妻子や飼馬をもつなど半俗生活を営んでいた。景戒は787年(延暦6)の霊異記初稿本を増補し,822年(弘仁13)頃に完成させたとみられる。795年(延暦14)伝灯住位を授けられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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