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紀長谷雄(きのはせお)

生没 845~912.2.10 平安前・中期の公卿・文人。貞範(さだのり)の子。字は寛。紀納言と称される。名は発昭。図書頭・文章博士(もんじょうはかせ)・大学頭などをへて,902年(延喜2)参議,911年中納言に進んだ。最高位は従三位。醍醐天皇の侍読(じとう)。都良香(みやこのよしか)や菅原道真に師事し,「菅家後集(かんけこうしゅう)」の編纂にたずさわったほか,自詩文集に「紀家集(きかしゅう)」がある。和歌も「後撰集」に入集。「長谷雄卿草紙」「江談抄(ごうだんしょう)」「今昔物語集」に彼にかかわる説話がみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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