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紀夏井(きのなつい)

生没年不詳。平安前期の官人。善岑(よしみね)の子。豊城(とよき)の異母兄。長身の美男と伝えられ,雑芸・医薬に通じ菅原道真や島田忠臣らとも親交があった。隷書の達人で,文徳天皇に重用され,850年(嘉祥3)少内記から右中弁に昇進。文徳没後赴任した讃岐では,善政により百姓らが任期延長を朝廷に懇願した。866年(貞観8)応天門の変で豊城に縁坐し土佐へ配流の折も,任国肥後の百姓が悲しんだという。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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