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吉書(きっしょ)

年始・政始・代替・改元・任初など,物事の始まりに際して儀礼的に取り扱う吉事に関する文書。平安中期頃の朝廷で年始などに天皇に文書を奏上する吉書奏が年中行事として定着し,のちに上皇・女院や中宮・東宮の年始や院庁始(いんのちょうはじめ),摂関家や公卿などの補任や着陣などの際にも吉書が行われた。鎌倉・室町時代になると,武家も年始や将軍に任じられた直後などに吉書始を行い,室町幕府では吉書奉行に吉書を清書させた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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