聞得大君(きこえおおきみ)
首里王府において国家的な女性司祭組織の頂点に位置する司祭。方音ではチフィジン。制度化されたのは第二尚氏王統(1470年)以降のことである。聞得大君は,地方の女性司祭を管轄する三平等(みひら)のオオアムシラレや,三十三君(きみ)と称される中央の女性司祭集団を統轄し,国王や王室の繁栄を祈り,王国レベルの祭祀儀礼を施行した。廃藩置県まで,王女・王妃・王母などがその職につき,就任式であるお新下り(あらおり)はセーファウタキ(斎場御嶽)で行われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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