寄・寄人(きにん)とも。古代の戸籍に記載された,戸主との続柄注記のない戸口。単身者や破片的家族だけでなく,傍系親を含むものや妾をもつものもある。その性格については,戸主との同姓・異姓の別も手がかりとしつつ,(1)戸主を家長とする家父長制家族の従属的労働力,(2)戸を人為的画一的に編成するため便宜的に編付されただけで階層差とはかかわらない,(3)父系的な続柄記載の原則からはみでた女系親族,とみる諸説が対立している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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