祇園祭(ぎおんまつり)
祇園会・祇園御霊会(ごりょうえ)とも。京都市東山区の祇園社(八坂神社)の祭。もとは旧暦6月14日に行われたが,現在は7月。869年(貞観11)疫病の退散を願い,66本の矛をたてて御霊会を行ったことが起源とされるが,970年(天禄元)創始説もある。7月17日(前祭)に山鉾(やまぼこ)巡行と神幸祭,24日(後祭)に山鉾巡行と還幸祭が行われる。室町時代から作山がみられ,京の町々を単位とする鉾がみられた。応仁・文明の乱で衰退したが,京都町衆により復興されて山鉾は豪華になり,祭は住民結合を維持・強化する場となった。神輿は3基で四条の御旅所へむかうが,古くは大政所井などを巡っていた。鶏鉾・函谷(かんこ)鉾・鯉山は重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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