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権現(ごんげん)

神の尊号で,仏菩薩(ぶつぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために人や神の姿に変えて世に現れることを意味し,応現(おうげん)・示現(じげん)・化現(けげん)・権化(ごんげ)ともいう。仏教伝来以降,仏菩薩がかりに日本の神になって現れるとする本地垂迹(ほんじすいじゃく)説が広まり,多くの神々にこの尊号が与えられた。熊野権現・白山権現・蔵王権現など修験者によって開かれた山に祭られる神々には,この尊号がつけられた。人につけられた例として徳川家康の東照大権現がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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