小前百姓・小百姓とも。江戸時代,村役人以外の一般の本百姓。年貢や村入用の割賦をめぐる村役人の不正を追及し,公正な村政の運営を要求して村方騒動をおこす主体となる。18世紀以降,小前百姓のなかから百姓代を選び,村役人の一員に加える村も多くみられるようになった。他方,本百姓のうち大高持を大前というのに対して,持高の少ない百姓を小前とよぶ場合もあり,地主・小作関係で小作人をいう場合もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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