小堀遠州(こぼりえんしゅう)
生没 1579~1647.2.6 江戸初期の大名茶人。父は小堀新介正次。近江国生れ。名は政一。号は宗甫・孤篷庵(こほうあん)。1593年(文禄2)豊臣秀吉に仕えて京都に移り,この頃古田織部(おりべ)に茶を学ぶ。のち江戸幕府の伏見奉行に任じられるが,これより先,作事奉行として,後陽成天皇の御所,駿府城修築の功により,従五位下遠江守に任じられる。1624年(寛永元)頃から茶人としての活躍が始まり,31年,3代将軍徳川家光の茶道指南として認められた。茶風は武家茶道に公家的な古典美を兼ね備えた「きれいさび」といわれ,近世茶道は遠州によって大成されたという。遠州作の茶室は大徳寺孤篷庵・竜光院密庵(みったん)席・金地院(こんちいん)八窓席など。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう