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呉服(ごふく)

和服用織物の総称。江戸時代には,麻・綿織物などの太物(ふともの)に対し,絹織物をさした。おもに武士階層を顧客にしたので,呉服店は特権的な大商人にかぎられ,京坂の商人が江戸に集中した。三井越後屋などに代表される呉服店は,各地の絹織物生産地に買継商人や買宿をおき,呉服の買占めにあたらせた。江戸中期以降になると,農民・町民の間にも呉服の需要が広がった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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