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碁盤太平記(ごばんたいへいき)

人形浄瑠璃。時代物。1段。近松門左衛門作。1710年(宝永7)頃大坂竹本座初演。赤穂浪士の討入りに取材した作品で,「太平記」巻21を題材とした「兼好法師物見車」の跡追いとして構想された。1710年は浅野家再興が認められた年で,歌舞伎・浄瑠璃ともに赤穂浪士事件の脚色,上演がみられた。忠臣蔵物のもとはこの頃かたまり,本作が事件を「太平記」の世界にあてはめて脚色するきっかけとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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