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小早川氏(こばやかわし)

中世の安芸国の豪族。桓武平氏。土肥実平(さねひら)の子遠平(とおひら)が相模国早川荘(現,神奈川県足柄下郡)を領して小早川氏を称した。さらに安芸国沼田(ぬた)荘(現,広島県三原市)地頭となり,孫茂平(しげひら)のとき沼田荘に移住。のち都宇(つう)・竹原両荘(現,広島県竹原市)を得,沼田・竹原の2家に分立。南北朝期~室町中期には瀬戸内海地方に勢力をふるい,奉公衆としても活躍。戦国期には毛利元就(もとなり)の三男隆景が養子となって沼田・竹原両家をあわせ,毛利氏勢力の一翼をになう。1602年(慶長7)隆景の養子秀秋に嗣子なく断絶。「小早川家文書」が伝わる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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