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金刀比羅宮(ことひらぐう)

琴平社・金毘羅(こんぴら)大権現とも。香川県琴平町に鎮座。旧国幣中社。祭神は大物主(おおものぬし)神。創建は不詳だが,金毘羅は鰐魚の神格化で海神信仰に起源をもつと考えられる。平安後期に社殿修造や祭儀が行われたと伝えるが,元亀4年(1573)の棟札が確実な初見史料。近世になっておおいに信仰を集め,全国の参詣者が集まる四国最大の行楽地となって「こんぴら道」が成立した。1966年(昭和41)金刀比羅本教をおこす。例祭は10月9~11日。特殊神事に潮川神事がある。表書院・奥書院の建造物のほか,「なよ竹物語絵巻」など多くの重文を所蔵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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