鎌倉前期の肖像画。「吾妻鏡」によれば,1221年(承久3)後鳥羽上皇が隠岐島に流される際,落飾前の姿を似絵(にせえ)の名手藤原信実に描かせたことが記されており,信実の作品であることはほぼ確実とみられる。細線を引き重ねた顔貌表現が特徴。紙本着色。縦40.3cm,横30.6cm。水無瀬神宮蔵。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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