1. 用語
  2. 日本史 -こ-
  3. 国歌(こっか)

国歌(こっか)

国家および国民の象徴として演奏される曲。国家的祭典や国際的行事に用いられる。日本では,1882年(明治15)1月文部卿が音楽取調掛に国歌選定を命じたが,結論は得られなかった。これに先立つ80年11月,林広守作曲,エッケルト編曲の「君が代」が作られた。これが現行の「君が代」で,85年制定「陸海軍喇叭(ラッパ)吹奏歌」の第1号と定められ,88年には吹奏楽譜が海軍省から諸外国へ「大日本礼式」として送付された。文部省でも93年8月,小学校の祝日大祭日唱歌の一つとして告示した。1890年代には「君が代」を国歌とみなす主張が現れ,日中戦争の始まる昭和初期には国歌と同一視されるようになった。1999年(平成11)国旗・国歌法の成立により法制化された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう