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五大老(ごたいろう)

豊臣政権末期の職制で,五奉行の上位。徳川家康・前田利家(のち同利長)・宇喜多秀家・上杉景勝・毛利輝元の5人の有力大名をいう。1598年(慶長3)8月頃,豊臣秀吉が死後の重要政務をこの5人に託したことに始まる。家康が伏見城にあって政務を総覧し,利家が大坂城で秀頼の後見をする体制だったが,翌年閏3月利家が没したことにより急速に解体し,家康の独裁的体制となった。原型は1595年(文禄4)の豊臣秀次滅亡後,先の5人に小早川隆景を加えた6人が御掟を発布した時点にさかのぼる。五大老の呼称は「太閤記」によるが,秀吉の浅野長政への遺言状では奉行と称している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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