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五大明王(ごだいみょうおう)

五大尊明王とも。五大明王の名称とその方角は,中央は不動明王,東方は降三世(ごうざんぜ)明王,南方は軍荼利(ぐんだり)明王,西方は大威徳(だいいとく)明王,北方は金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王である。五大明王を本尊とする修法は五壇法とよばれ,天皇や国家的大事に際し,息災・増益・調伏(ちょうぶく)などの功験(くげん)が期待された。五大明王を安置する五大堂も多く造られた。五大明王がそろった現存例としては,京都の教王護国寺・醍醐寺・大覚寺などの彫像が知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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