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小姓(こしょう)

小性とも。江戸幕府の職名。貴人の側近で雑用に従事することを職務とし,多くは少年を用いたが,室町末期から近臣の役名に使用された。江戸幕府では表(中奥)小姓と奥小姓がある。表小姓は将軍に近侍せず,もっぱら中奥(なかおく)に詰めて儀式の配膳などの雑用を行った。奥小姓はたんに小姓ともよばれ,将軍の側近で雑用を処理した。隔日勤務で宿直もあり,将軍の執務時間以外はほとんど側に詰めていた。将軍が大奥に渡るときは送迎する。表・奥小姓それぞれ数十人ずつおり,ともに布衣(ほい),500石高。1000石以下に役料300俵,500石以下には足高(たしだか)を支給。小姓頭取によって統轄され,若年寄の支配をうけた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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