後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)
第4番目の勅撰集。藤原通俊(みちとし)撰。白河天皇の命で1086年(応徳3)に奏覧,改訂をへて87年(寛治元)に完成。「古今集」以来の仮名序をもち,四季6巻・賀・別・羈旅(きりょ)・哀傷・恋4巻・雑6巻の20巻。歌数1218首。雑6に神祇歌と釈教歌をはじめて収録。主要歌人と歌数は和泉式部67,相模40,赤染衛門(あかぞめえもん)32,能因(のういん)31,伊勢大輔(いせのたいふ)27など。女流の進出が目立つ。源経信により勅撰集に対するはじめての論難「難後拾遺」が書かれた。「新日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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