平安時代,三善為康(みよしのためやす)が「拾遺往生伝」についで著した往生者の伝記。3巻。上巻から順次作られた。往生者の没年の最下限である1137年(保延3)9月以後,著者の没した39年8月以前に完成したものと思われる。採話順に配列し,著者の在世中の往生者の話が多い。慶政(けいせい)の書写奥書のある真福寺蔵本は重文。「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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