五山(ござん)
南宋の制にならった禅宗寺院の寺格。鎌倉幕府により始められたが,建武新政権は鎌倉中心の五山を改め,南禅寺を第1とし大徳寺を同格として建仁寺・東福寺などを加えた。室町幕府は1342年(康永元・興国3)第1を建長寺・南禅寺,第2を円覚寺・天竜寺,第3を寿福寺,第4を建仁寺,第5を東福寺と定めたが,86年(至徳3・元中3)南禅寺を五山の上に昇格させ,第1を天竜寺・建長寺,第2を相国寺・円覚寺,第3を建仁寺・寿福寺,第4を東福寺・浄智寺,第5を万寿寺・浄妙寺とし,これが以後の基準となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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