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後嵯峨天皇(ごさがてんのう)

生没 1220.2.26~72.2.17 在位1242.1.20~46.1.29 土御門(つちみかど)天皇の皇子。名は邦仁(くにひと)。母は源通宗の女通子。1242年(仁治3)四条天皇が没し,九条道家は順徳上皇の皇子を推したが,幕府は上皇が承久の乱に関与していたため拒絶し,北条泰時の妹婿源定通に推されて皇位についた。46年(寛元4)後深草天皇に譲位して院政を始め,幕府の指導のもとで院の評定制など鎌倉後期の公家政治の基礎をつくった。道家の失脚後は摂家将軍にかえて皇子宗尊(むねたか)親王を鎌倉に送り,親王将軍の先駆けとした。その後,後深草天皇に命じて亀山天皇に譲位させたが,どちらを正嫡とするかを幕府に委ねたまま没し,両統迭立(てつりつ)問題の発端をつくった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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