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御斎会(ごさいえ)

「みさいえ」とも。南都三会(さんえ)の一つ。また宮中の重要な年中行事の一つ。正月8日から7日間,宮中に僧を招いて大極殿(だいごくでん)などで「金光明(こんこうみょう)最勝王経」を講じて国家の安穏などを祈る。奈良時代に始まり,9世紀に入ると恒例の行事となり,内論義(ないろんぎ)と称する同経をめぐる問答形式の論義を加えた。また南都三会の講師(こうじ)を勤めた僧を已講(いこう)と称し,僧綱(そうごう)に任命される慣例もできた。室町時代になって途絶えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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