明治中期に活動した陸羯南(くがかつなん)の唱えた思想。羯南は三宅雪嶺(せつれい)らの政教社に呼応して新聞「日本」を発刊し,「国民の統一」と「国民の特立」を強調,自己の立場を「国民主義」と称した。国民特性の発揚は世界文明の発達を助けるとし,また国家と国民とを明確に区別し,個人の自由・権利の伸張と立憲政治の導入を主張,明治政府による国家主義は「国民」よりも国家機構を優先するものとして批判した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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