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国産会所(こくさんかいしょ)

国産方・産物方・物産会所・産物会所などとも。江戸時代,幕府や諸藩が殖産興業政策または国産専売の実施を目的に設置した役所。統制の対象となる商品名をつけて木綿会所・紙方会所・砂糖会所などとよぶこともある。諸藩の場合,江戸初期からみられるが,とくに中期以降,藩財政の窮乏や商品生産の発達などにより多くの藩で設置された。幕府の場合も早くから長崎貿易を統制するために設けられ,享保期には各種の座や会所が設置された。さらに幕末,蝦夷地(えぞち)の産物や国産を統制するため設けられた。会所には御用達商人が役人として参加している例が多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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