1936年(昭和11)8月7日に広田内閣の五相会議で決定された基本的な外交・戦略の方針。同年6月,陸軍は対ソ戦を,海軍は対米戦を第一として帝国国防方針・用兵綱領を改訂した。こうした陸海軍の戦略構想に対応して策定されたもので,南進と北進を折衷的にのべ,そのための軍備拡張・庶政一新の必要をうたった。第2次大戦後の極東国際軍事裁判では,日本の南進決意がはじめて国策として一致をみた文書であるとみなされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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