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国印(こくいん)

大宝律令の施行にともなって,諸国におかれた印。銅製の鋳造品で,印面は2寸四方。国司の作成した文書の文面や紙継目に捺して改竄(かいざん)を防ぎ,文書の信用を保った。また正倉院宝物に,中央に貢進された調の布に記した墨書銘の上に捺された例もある。諸国の行政権の象徴として,倉の鑰(かぎ)とともに重視された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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