扱箸(こきばし)
稲の脱穀用具。形態・使用法から2種がある。一つは45~60cmほどの2本の竹棒あるいは1本の竹を二つに割ったもので,一端をしばって地面の上に立ててもち,間に稲穂を挟んで引きしごくもの。「会津農書」には「竹こき」とある。もう一つは5~6cmの細竹を指に固定してもち,間に稲穂を挟んでしごくもの。前者は麦や豆類の脱穀にも使われたが,元禄期以降,千歯扱(せんばこき)が使われるようになり,稲の脱穀にはしだいに使われなくなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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