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康弁(こうべん)

生没年不詳。鎌倉前期の仏師。運慶の三男と伝えられる。運慶統率下での造像の事績が知られ,建久末年には教王護国寺(東寺)南大門の仁王像,同寺中門の二天像の造立に参加。法橋(ほっきょう)位にあった1212年(建暦2)頃の興福寺北円堂諸像の造立では広目天像を分担した。興福寺に現存する竜灯鬼像は15年(建保3)の康弁作とされ,一対の天灯鬼とともに,写実的で力感あふれた造形は運慶様の確実な継承を示す。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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