弘仁・貞観文化(こうにん・じょうがんぶんか)
弘仁・貞観の年号を用いた9世紀(平安前期)の日本文化の時代区分。唐文化・中国思想の理解の深化を基礎とし,平安京を中心に,紀伝道・明経道(みょうぎょうどう)(儒教)・明法道(律令)や医学などの学問が発展し,菅原道真・橘広相(ひろみ)・三善清行らの学者が輩出。仏教では密教が発展し,最澄・空海が活躍した。朝廷の政務儀式や年中行事の整備も図られた。9世紀前半期には漢詩集が撰述された。10世紀以降の国風文化発展の基盤となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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