抗日民族統一戦線(こうにちみんぞくとういつせんせん)
日中戦争において,中国の諸党派が形成した民族統一戦線。日本の侵略に対する危機感から,1936年12月の西安(せいあん)事件を契機に国民党と共産党が内戦を停止し抗日で一致。狭義には1937年9月23日の第2次国共合作をさす。抗日のための統一戦線結成をよびかける共産党の戦術には,35年8月の8・1宣言,36年6月の全国各界救国連合会結成などがある。しかし,局地的には41年1月に国民党軍と新四軍の間に戦闘が勃発するなど国共間の連携は乱れがちであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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