国防国家構想が高い度合いで実現した国家。1940年(昭和15)から翌年にかけての新体制運動の際に,運動の目標として掲げられた言葉の一つ。政府レベルでは同年8月27日の第1回新体制準備会において,近衛文麿首相があいさつのなかで初めて公式に用いた。国防国家とは陸軍が陸軍パンフレット以来主張してきた国家構想で,国家の全活動の目標を国防の充実におく国家のこと。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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