1. 用語
  2. 日本史 -こ-
  3. 幸徳秋水(こうとくしゅうすい)

幸徳秋水(こうとくしゅうすい)

生没 1871.9.23~1911.1.24 明治期の社会主義者。高知県出身。本名伝次郎。早くから社会問題に関心をもち,自由民権運動の影響もうける。中江兆民に思想的に傾倒,1898年(明治31)「万朝報(よろずちょうほう)」の記者となり,社会主義研究会に参加。以降,社会民主党の結成,「社会主義神髄」などの刊行,足尾鉱毒事件への援助などに活躍。日露開戦気運のなかで堺利彦とともに「万朝報」をやめ,平民社によって非戦論を主張,有名な「露国社会党に与うる書」を執筆した。1905年の入獄後無政府主義に接近し渡米,帰国後直接行動論を唱えた。赤旗事件後,管野スガらと平民社の再建をめざすが,大逆事件で刑死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう