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弘道館(こうどうかん)

�@常陸国水戸藩の藩校。1841年(天保12)城内三の丸に設立。鹿島神宮・聖廟を中央に,学舎・御殿・至善(しぜん)堂・文館・武館・天文台・医学館などを建て職制を定めた。藩主徳川斉昭(なりあき)撰「弘道館記」に教育方針を示す。初代教授頭取は青山延于(のぶゆき)・会沢正志斎。藩士およびその子弟に規定による修業を義務づけた。68年(明治元)焼失。72年閉館。建物の一部は水戸県庁・茨城県庁として使用。弘道館は国特別史跡。戦災を免れた正門・正庁・至善堂などは重文。�A肥前国佐賀藩の藩校。前身は1708年(宝永5)に城内鬼丸の聖堂内に設けた講堂(学問所)。81年(天明元)城下松原小路に開設。新開設を推進したのは石井鶴山(かくざん)で,古賀精里(せいり)・同穀堂(こくどう)らが教授となった。1839年(天保10)大手前の北堀端に拡張改築し,本館のほかに講堂・内生寮・外生寮・蒙養舎・武芸場を整備,学校経費を1500石とした。42年身分別の武芸修業の目標を示し,50年(嘉永3)に全藩士の教育体制を整えた。71年(明治4)廃校。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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