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高等学校(こうとうがっこう)

第2次大戦前の旧制高等学校と,戦後の1948年(昭和23)に発足した新制高等学校がある。両者は性格・機能が大きく異なる。旧制高校は1886年(明治19)の中学校令のもとでの高等中学校を前身として,94年の高等学校令によって設置され,1918年(大正7)の新令では「男子ノ高等普通教育ヲ完成」することを目的としたが,実態としては帝国大学への予備教育機関として機能した。自治を重んじる全寮制,外国語重視といった独自の伝統をもった。50年(昭和25)まで存続し,大部分が新制大学に吸収された。新制高等学校は旧制の中等教育機関を吸収・統合し,47年の学校教育法のもとで高等普通教育および専門教育を施すことを目的として発足した。男女共学・小学区制・総合制を3原則としたが,60年代以降には学区制の再編や学科・学習形態の現代化などの変化も現れた。進学率は当初の40%台から74年には90%をこえ,2010年(平成22)には98.0%に達している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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