小唄(こうた)
(1)邦楽の分類用語。短詩型の歌で,端唄(はうた)・俗曲・民謡・流行歌(はやりうた)の総称。(2)邦楽の種目名。大正期の初め,端唄からおこった爪弾(つめびき)の三味線小歌曲は東京の花街ではぐくまれ,関東大震災後は江戸回顧の風潮に従って「江戸小唄」ともいわれた。流派は1917年(大正6)創立の堀派をはじめとし,田村派,蓼(たで)派,春日派と続く。とくに朝鮮戦争後の好景気時には激増して,60年代にかけて200以上の流派が誕生,全国各地でもてはやされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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