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強訴(ごうそ)

�@嗷訴とも。僧徒・神人(じにん)が集団で武器をもち,鎮守神を押し立てて朝廷や幕府に訴え要求をすること。平安中期に始まり院政期に活発化した。春日社の神木をかざした興福寺の強訴と,日吉社の神輿をかついで行った延暦寺の強訴が有名。また荘園制下の百姓も一揆を結び,領主のもとに全員で押しかけ,年貢の減免などを訴える列参強訴(れっさんごうそ)を行った。�A江戸時代の百姓一揆の闘争形態の一つ。管轄役所で定められた手続きをふまないでなされた訴えの一種。「公事方御定書」は,大勢徒党を組んで代官陣屋へ押し込み,あるいは私領城下へ詰めて要求を訴える行為と規定し,頭取は死罪とした。17世紀末に出現し,18世紀以降頻発し,百姓一揆の典型的な形態となった。強訴中に激しい打ちこわしをともなう場合もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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