孔子廟(こうしびょう)
日本では聖堂・聖廟とも。孔子を祭った建築。中国で伝統的に建造されたが,日本でも古代から大学寮内に廟堂が設けられ,釈奠(せきてん)が行われた。江戸時代に儒学が官学になってからは,各藩の藩校にも多数建設された。基本的形式は仰高門・入徳門を設け,中央正面に大成殿をおく。大成殿は正面5間,奥行6間で,内部正面に孔子像,左右に四配十二哲像などが祭られた。中国の例を規範としながら,日本化された要素も多い。代表例は湯島・足利学校・閑谷(しずたに)学校の聖堂など。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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