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貢士(こうし)

1868年(明治元)1月,政府が諸藩に命じて差し出させた代議員。大藩3,中藩2,小藩1の定員で選ばれ,下(しも)の議事所に列して藩論を代表して議事に参加した。下の議事所・下局・貢士対策所と改称された諸機関のもとで,貢士は租税・外国条約などについて議し,徳川慶喜(よしのぶ)処分・兵制確立などの重要課題の諮問に答えた。貢士の多くは留守居役の兼任で,近世以来の伝統で大勢順応に努めたが,付和雷同と非難され,5月28日,両者分離のため公務人の職が設けられ,貢士の称は廃止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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